2015年9月21日月曜日

チリ大地震 → 日本大地震


9月17日(現地時間では16日)、チリでM8.3の大地震が発生し日本にも津波が到達しましたが、チリではこの地震の前に火山の激しい噴火やクジラの集団座礁が起きていました:

以下の記事は、「チリでM8以上の巨大地震が発生すると、必ずといっていいほど日本付近で大地震が発生することが過去の研究から判明」しており、「平均すると、チリの地震から4年前後で巨大地震が日本付近を襲っている」という琉球大名誉教授・木村政昭氏の話を紹介しています:

米国地質調査所(USGS)のサイトで検索すると、チリでは過去100年間にM8.0以上の地震が11回発生しています。以下の表はそれら11回の地震と、その後に日本で発生した主な大地震をまとめたものです。チリ側の地震発生年月日は協定世界時(UTC)、日本側は日本標準時(JST)です。日本側の地震は原則としてM7.0以上のものを理科年表と気象庁の被害地震リストから拾い出しましたが、M7.0未満でも被害が大きかった地震も含んでいます:

チリ 日付/M 日本
1922-11-11 M8.3 22-12-08 島原(千々石湾)地震 M6.9+M6.5
23-09-01 関東地震(関東大震災) M7.9
24-01-15 丹沢地震 M7.3
25-05-23 但馬地震 M6.8
27-03-07 北丹後地震 M7.3
30-11-26 北伊豆地震 7.3
31-09-21 西埼玉地震 M6.9
31-11-02 日向灘 M7.1
1943-04-06 M8.1 43-09-10 鳥取地震 M7.2
44-12-07 東南海地震 M7.9
45-01-13 三河地震 M6.8
45-02-10 青森県東方沖 M7.1
46-12-21 南海地震 M8.0
47-09-27 与那国島近海 M7.4
48-06-28 福井地震 M7.1
1950-12-09 M8.2 52-03-04 十勝沖地震 M8.2
52-03-07 大聖寺沖地震 M6.5
52-07-18 吉野地震 M6.7
52-11-05 カムチャツカ半島沖 Mw9.0
53-11-26 房総沖地震 M7.4
58-11-07 エトロフ島付近 M8.1
1960-05-21 M8.1
1960-05-22 M8.6
1960-05-22 M9.6
61-02-27 日向灘 M7.0
61-08-12 釧路沖 M7.2
61-08-19 北美濃地震 M7.0
62-04-23 十勝沖 M7.1
63-03-27 越前岬沖地震 M6.9
63-10-13 エトロフ島付近 M8.1
64-06-16 新潟地震 M7.5
68-04-01 日向灘地震 M7.5
68-05-16 十勝沖地震 M7.9
1985-03-03 M8.0 93-01-15 釧路沖地震 M7.5
93-07-12 北海道南西沖地震 M7.8
94-10-04 北海道東方沖地震 M8.2
94-12-28 三陸はるか沖地震 M7.6
95-01-17 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災) M7.3
1995-07-30 M8.0 00-10-06 鳥取県西部地震 M7.3
01-03-24 芸予地震 M6.7
03-05-26 宮城県沖 M7.1
03-09-26 十勝沖地震 M8.0
04-10-23 新潟県中越地震 M6.8
05-03-20 福岡県西方沖 M7.0
05-08-16 宮城県沖 M7.2
2010-02-27 M8.8 (10-02-27 沖縄本島近海 M7.2)
11-03-09 三陸沖 M7.3
11-03-11 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災) M9.0
11-04-07 宮城県沖 M7.2
11-04-11 福島県浜通り M7.0
12-12-07 三陸沖 M7.3
13-10-26 福島県沖 M7.1
2014-04-01 M8.2 14-07-12 福島県沖 M7.0
14-11-22 長野県北部 M6.7
15-05-30 小笠原諸島西方沖 M8.1
2015-09-16 M8.3 これから発生?
(注)2010年2月27日の「沖縄本島近海 M7.2」は、チリのM8.8より約10時間先行して発生。

大雑把な傾向として、日本周辺のプレート境界型の大地震は、チリの大地震から数年以内に発生しているということがあるように見受けられます。例えば、関東大地震は294日後、東南海地震は611日後、東北地方太平洋沖地震は377日後に発生しています。


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